週末に行われた野球の日本シリーズは盛り上がりましたね。
一昔前なら組み合わせ的には静かなものになっていたかもしれないですが。
良く聞くのは『これが本当の意味での最後の日本シリーズ』という話です。
年間を通したペナントレースを制したチームこそが勝者であるという価値基準を持った人からすれば、来年度から行われる方式でもし、互いに3位で進出したチーム同士のシリーズになったら、その価値を疑うという考えがあってのものでしょう。
ただここで考えていただきたいのは、果たして本当にその考えそのものが正しいのか?ということです。
競争をしている側からすればほとんどの人がその考えに賛同するでしょうが、観る側から考えた時、そのように思っている人が何割いるかぜひ調べてもらいたいと思います。
各競技でプレーオフ制度が進んでいるアメリカでも、ワイルドカードで進出したチームが勝ち進むことに修正を加えるようですが、大まかな所ではペナント中とプレーオフ中の戦い方を変えることが一般的です。
ペナント中はファンサービスが第一。
『ボールパーク』というくらいで、野球という競技をエンターテイメント的に楽しんでもらうことを大事にし、それが自分達の環境改善、或いは収入にかえってくることを良く理解しているのです。
誤解を恐れずにいうと、ペナント中はサーカス的なゲームでよいのだと思います。
かつて長島茂雄氏が、何でもないゴロをジャンピングスローでさばくことがありました。
しかも、それを練習したというのです。
あるいは、フルスィングして空振りした時のヘルメットの傾き具合を研究したとも聞いています。
明らかにこれらは競技上の勝利とは直接結びつかないものでしょう。
ただし、プロとはそういうものだと思います。
収益に結びつくプレーを見せることが出来てこそ、『職業野球人』と名乗ってもらいたいと思います。
そして、そのようなプレーが出来るプロ選手たちが、今度は勝利を勝ち取る為にあらゆる飾りを捨てて戦う場がプレーオフという形になるのです。
例えば、ペナントでは6回までバント禁止・打線が一巡するまでは変化球禁止(真っ向勝負を魅せる)・デッドボールは即退場(故意にぶつけることは言語道断、プロはぶつけないコントロールを持っていることを見せる)など、勝ち負けよりも一投一打に本当の意味で沸く状況をルール的に作るなどしてはどうでしょうか?
副次的に試合時間が短くなり、テレビ中継などがしやすくなるなど思わぬところでよい効果が出るかもしれません。
このように、ペナントとプレーオフは求められる質が違うのですから、ペナントでの順位そのものを余り絶対視せず、プレーオフでのアドバンテージをとるという程度の位置づけをすることが妥当でしょう。
このような意見を述べるのには他にも理由があり、その一つは過密日程による選手の疲労面も考慮するということがあります。
1年中真剣勝負をさせては、今期の巨人のようにお客さんを呼べる選手がケガでいなくなることは避けられません。
清原選手も、あれだけデッドボールをくらわなければタイトルを一つくらい取っても不思議ではないでしょう。
ペナントは選手の高いスキルを継続的に見せる場、プレーオフはその高いスキルをフルに使った真剣勝負を見せる場とすると、メンタル的にもさらに盛り上がり良いゲームが見れることと思います。
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